飲食店のホームページを作成する際にどのようなポイントに気をつければよいでしょうか。
必要費用やデザインの事例と共に詳しく見ていきましょう。
ホームページ作成時に参考にしてみてください。
飲食店のホームページは必要?理由とメリット4つ
SNSが普及しているなか、飲食店がホームページを作成するメリットはどのようなメリットがあるのでしょうか。
実は、ホームページを作成することで信用できる情報を発信でき、発信したい内容を自分で構成できます。今回は、ホームページを作成するメリット4つをご紹介します。
競合店舗との差別化ができる
ホームページを作成することで、競合店舗との差別化ができます。
ホームページはSNSに比べ、掲載できる情報量に制限がないため、伝えたい内容を余すことなく掲載できます。写真やイラスト・動画・エフェクトなども自由に選べるため、顧客に飲食店の魅力を表現しやすいです。
コンテンツの蓄積ができる
コンテンツの蓄積ができることもホームページのメリットです。
SNSの場合、新しい情報が先頭に更新されるため、掲載する時が経っているものは下に埋もれていきます。ホームページの場合は、ページの構造を自分で変更ができます。相手に見てほしい内容や顧客が求める情報を見つけやすいレイアウトにしましょう。
顧客の信頼度につながる
ホームページを作成することで顧客の信頼につながります。店舗に興味はあるけど、どのような店なのか不安があるという人は少なくないはずです。詳細なコンテンツを通じて店舗の内容をアピールできるため、公式ホームページからの情報は安心材料になります。
正確な情報を発信できる
ホームページを作成することで、正確な情報を発信できることもメリットの一つです。
グルメサイトなどでは、口コミやレビューを書ける機能がありますが、顧客から不当な評価を受ける可能性があります。しかし、ホームページは飲食店側から発信のため確実な情報のみを発信できます。
飲食店のホームページ作成の必要費用
飲食店のホームページ作成の必要費用はいくらでしょうか。ホームページ制作を依頼する費用相場は、約5万〜50万円です。今回は、3つの制作方法にかかる費用相場を紹介します。
ホームページ作成ソフト
ホームページ作成ソフトは、知識が全くない人でもホームページの作成ができます。ソフトの初期費用は0〜5,000円程度で更新費用は月々2,000~4,000円程度です。ランニングコストをかなり抑えられる方法です。
自分でHTMLを使用する場合
自分でHTMLを使用しても、ホームページの作成が可能です。HTMLは、HyperText Markup Languageの略語で、無料で自分好みのホームページ作成ができます。そのため初期費用は無料ですが、ホームページをインターネット上に公開するためにドメイン・サーバーの契約が必要で月額1000円程度発生します。
業者委託の場合
ホームページは業者委託で作成する方法もあります。業者委託の場合の初期費用は数万円程度、月額費用は数千円程度です。
委託先には、クラウドソーシングや個人(フリーランス)がありますが、個人にお願いする場合は制作費や更新費用が抑えられますが、クオリティにばらつきがある場合があります。
ほかにもホームページ制作会社や広告代理店に依頼する方法もあります。デザイン力や集客力が高いホームページを作成できますが、費用が100万円近くかかる可能性もあります。
飲食店のホームページに載せるべきコンテンツ
コンテンツは、顧客が飲食店について知りたい内容を載せる必要があります。
そこで、飲食店のホームページを作成するときに、載せるべきコンテンツについて紹介します。
コンセプト
コンセプトは、飲食店の特徴や想いを表現したものです。コンセプトを明確にすると、競合店との差別化ができます。また多店舗との比較をするときの判断材料になる場合があります。公式情報でコンセプトを書くことで、多くの人が知れるうえに拡散されやすくなります。
営業時間・営業日
営業日や営業時間は必ず記載しましょう。興味を持ってくれた顧客が休業日が分からず迷惑をかけてしまう可能性があります。また、休業日や営業時間はよくある問い合わせ内容の一つです。事前にホームページに記載することで、問い合わせを減らし、業務効率を上げることにもつながります。主に以下のような内容は随時記載しましょう。
- 時短営業
- 特別休業日
- 予約のみ受付の日
メニュー
飲食店のメインコンテンツであるメニューを記載することもおすすめです。
顧客は、予算内でおさまるのか、記念日や目的に合った飲食店なのかを求めている場合があります。見栄えのいい写真と値段、調理へのこだわりなどを表記するようにしましょう。多言語での表記をしておくと海外からの旅行客の取り込みも見込めます。季節ごとのメニューやイベントなどの特別オファーなども随時変更、お知らせできます。
お知らせ
お知らせもホームページに記載しましょう。
イレギュラーな情報など最新情報を顧客に向けて配信できます。お知らせの内容は以下のようなものが挙げられます。
- 新店舗の開店情報
- 営業日や営業時間の変更
- イベントの告知
- 新メニューの紹介
- 最新情報を配信
アクセスマップ
アクセスマップもホームページのコンテンツとして重要です。
店舗の住所などのGoogleマップをホームページに入れ込みましょう。最寄り駅から店舗まで何分かかるのか、また路地裏など見つけにくい場所に立地している場合は、行き方の動画や写真を添付することもおすすめします。
予約フォーム
ホームページ上で予約をとれるようにフォームを添付しましょう。ホームページから直接予約を取ることで、広告費用やクーポン発行費用を節約でき、効率よく集客できるようになります。予約フォームを利用する場合は顧客の名前や電話番号、メールアドレスなどの個人情報を扱います。そのためプライバシーポリシー(個人情報保護方針)の同意をもらう必要があります。予約時に注意すべきことなども記載しておくと、顧客へのご案内がスムーズになります。
外観・内観の写真
店舗の外観や内観の写真もホームページに掲載しましょう。友人との食事やデート、特別な日の食事など顧客の目的はさまざまです。来店の目的によって飲食店が提供するメニュー内容よりも店舗の雰囲気などを重視する顧客もたくさんいます。
飲食店のおしゃれなホームページデザイン事例
ポイントを押さえた飲食店のおしゃれなホームページの事例を紹介します。
ホームページを作成する際の参考にしてみてください。
写真を活かしたホームページ
「キッチンさくらい」
キッチンさくらいのホームページは、魅力的な写真を活用しています。ホームぺージのファーストビューは、ガラス面に囲まれた店舗の外観写真を使用しています。外の光が差し込み、落ち着いた雰囲気の雰囲気が一目で伝わってきます。
サイト内の写真はすべて妥協しておらず、コンセプトのぺージでは料理のこだわりと魅力をおすすめの一品「オリジナルビーフオムライス」の写真とともに紹介しています。
また、ホームぺージに、Instagram を統合することで、最新情報や食欲をそそる写真を効果的に活用しています。
公式HP:https://www.kitchen-sakurai.com/
イラストを活かしたホームページ
「お食事処 まんだら」
お食事処 まんだらはのホームぺージは、イラストを活かしています。「お弁当の食材で表現した名古屋城」をイラストのテーマとし、名古屋の日本料理店である店舗のコンセプト「江戸時代から続く名古屋伝統の味」を表現しています。写真ではなくイラストを利用することで、競合店との差別化も期待できます。また、石垣のアニメーションを利用し、江戸時代から続く歴史や食文化を発信しており、こだわりを感じられます。
公式HP:https://www.yaohiko.co.jp/mandara/
動画を活かしたホームページ
「らーめん 山頭火」
ラーメン山頭火は、動画を活かしたホームページを作成しています。ホームぺージのファーストビューは、茹でられている麺や完成したラーメンの様子の動画です。真っ先に目に入ってくる情報を動画にすることでインパクトを与え、行ってみたい・食べたいと思わせるようなページ構成になっています。また、動画に加え、顧客が食事をしている風景や調理中の写真など、店舗の雰囲気をイメージしやすい作りになっています。店舗の歴史やストーリーも紹介することでラーメンにかける熱意を伝えられ、集客効果が期待できます。
公式HP:https://www.santouka.co.jp/story
飲食店のホームページの集客活用法
飲食店のホームページを作成しただけでは、直接集客につながる可能性は低いです。ホームぺージをどのように活用すれば集客効果が期待できるのかを紹介します。
SNS
X(旧Twitter)やIntagramなどにはハッシュタグをつけて発信しましょう。ハッシュタグは、趣味や関心が似ているユーザーに情報を共有できます。またX(旧Twitter)で投稿するときはホームページへのリンク(URL)、Instagramの場合はプロフィールやストーリーズにホームページへのリンクを添付することで、店舗情報を発信するとより効果的にアピールができます。
グルメサイト
グルメサイトにて上位表示されると、集客ツールとして一定の効果が期待できます。しかし、グルメサイトだけでは、競合店との差別化をすることが難しいため、平行してホームページで自店舗の魅力をアピールする必要があります。グルメサイトにはSNSやホームページを設置できます。ホームページやSNSの運用により、グルメサイトの情報だけでは決めきれず、迷っている顧客の背中を押すことができるかもしれません。
まとめ
今回は、飲食店のホームページ作成のポイントについて解説してきました。飲食店を営業するうえで、ホームページ作成は必要不可欠です。ホームページのコンテンツやデザインを活かし、自分らしさをアピールしましょう。