飲食店へ行くと、InstegramやLINEなどのSNSのQRコードやURLを店内で目にすることが多くなりました。
InstegramやLINEなどたくさんのツールがあり、どのツールを活用すべきか悩んでいませんか。
今回は、LINE公式アカウントについて活用方法やメリット・デメリット、成功事例を含めて解説します。
LINE公式アカウントを入れるか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
飲食店LINE公式アカウントでできること7つ
LINE公式アカウントを使うことで、具体的にどのようなことができるのか分からない方は少なくないはずです。
今回は、飲食店がLINE公式アカウントで使える機能を7つ解説します。
メッセージ配信
LINEではメッセージ配信機能を使えます。テキストの配信だけではなく、スタンプや動画、ボイスメッセージなどさまざまなコンテンツを送信可能です。
セグメント機能といい、ある条件を満たした方にのみ自動的に配信されるメッセージ機能があります。さまざまなお知らせやメッセージを効率よく使うことで集客に繋げましょう。
チャット機能
公式アカウントでも、通常のLINEと同じようにチャット機能も使えます。
個人的な相談や空き時間の確認など、個人的な連絡に対応できます。チャットは積極的に使い質問をしましょう。トークで得た悩みなどを基にサービスの改善につなげられます。
クーポン発行
店舗で使えるクーポンを発行できます。簡単にリンクやクーポンを効果的に発信できるリッチメッセージ機能があります。通常は、テキストと画像は別々に送ることしかできませんが、リッチメッセージでは、1つの画像内にテキストやリンクを送ることが可能です。
一目で画像と内容が分かるため、思わずタップする反応率を上げられます。
AI応答対応
AI応答対応とは、キーワード設定をしなくてもAIが顧客からの質問に適切に答える機能です。手動での返信とAI応答機能を時間帯に分けて利用することで、作業効率を上げられます。ただし、長文など複雑な質問にはエラーが出ることが多いので頼りすぎには注意しましょう。
分析機能
LINE公式アカウントを使うことで、さまざまな指数の分析を行えます。
分析データは、以下のようなものが挙げられます。
- 友達数
- ターゲットリサーチ
- ユーザーからのブロック数
- ショップカードの使用率
- プロフィールPV数
他にもさまざまな指数を見られるので、自社の商品やサービスの改善に繋げられます。
予約機能
LINEでは予約機能も使えます。公式アカウントのプロフィールから店舗のページを開けるようになり、予約を行えます。しかし、予約機能はオプション機能ですので、事前に申請が必要です。
また、予約機能を利用するには、「ぐるなび」との連携をしていることが必須条件ですので、計画的に申請を進めましょう。
ショップカード機能
ショップカード機能とは、LINE独自のポイントカードのことです。
通常のポイントカードと同様に、ゴールまでの必須ポイントの設定やゴール特典、有効期限などを設定できます。
オンラインのポイントカードのため、紛失防止や持ち歩いていないというリスクを避けられ、利用状況などをデータ分析しやすくカード発行にかかるコスト削減にも繋がります。
飲食店でLINE公式アカウントを使う効果・メリット
飲食店でLINE公式アカウントの機能を使うとたくさんのメリットがあります。
今回は、5つのメリットを解説します。
マーケティングに役立つ機能が豊富
LINE公式アカウントには、マーケティングに役立つ機能がたくさんあることがメリットの一つです。特にリピーターを作るきっかけになる機能が豊富です。
- クーポン
- ショップカード
- アンケート
- 抽選
分析機能では、上記のような機能で得られるユーザーの属性や登録経路、メッセージに対する反応率などを数値化します。分析に基づき改善をすることで、顧客満足度に繋がっていきます。
WEB接客を自動化できる
LINE公式アカウントの機能を使うとWeb上での接客を自動化できます。その分他の業務に時間をさけるため、業務効率が上がります。
Web接客の機能は、応答メッセージ（自動返信）・ステップ配信機能のことです。
応答メッセージは、特定のキーワードに応じて事前に用意しているメッセージが自動送信される機能です。営業時間などのよく聞かれる質問を設定すると、スタッフの手間を省けます。また、ステップ配信は、決められた順番・タイミングで返信・配信する機能です。
電話対応の時間を店内のサービスに充てられるため、店内のパフォーマンスも充実します。
簡単に予約や注文ができる
LINE公式アカウントでは、飲食店の予約や注文受付を簡単に行えます。
リッチメニューを活用して予約サイトへ誘導したり、デリバリーやテイクアウトがある場合は、注文受付を行ったりすることもできます。電話やサイトからの予約をするよりもLINE上で複雑な登録なしで予約ができるため、顧客も気軽に予約や注文がしやすくなります。
店舗の利用率が上がると集客や売上も期待できます。
リピーターの獲得につながる
LINE公式アカウントを利用することで、リピーター獲得に繋がります。
通常のLINE同様、リアルタイムでのコミュニケーションが行えます。1対1でのチャットのため、気になることなどを気軽に連絡でき信頼関係を築きやすくなります。
LINEはよく使うツールであるため、メッセージ配信やコミュニケーションを頻繁にとることで、親近感を持ってもらえます。
キャンペーンやイベントなど、行ってみたいと思われるような情報も定期的に発信しましょう。
無料で使える
LINE公式アカウントの利点の一つは、ほとんどの機能が無料で使えることです。
LINE公式アカウントは無料プランも含めて、3つのプランから選べます。
各プランの大きな違いは、配信メッセージ数と月額です。機能自体は無料で利用できますが、発信できるメッセージ数が限られてしまうため、ユーザーが増えると同時にプランを変更することをおすすめします。
| 無料プラン | ライトプラン | スタンダードプラン | |
| 月額固定費 | 無料 | 5,500円 | 16,500円 |
| 無料メッセージ通数 | 200通 | 5,000通 | 30,000通 |
飲食店のLINE公式アカウント運用方法｜流れ・コツ
飲食店のLINE公式アカウントの運用をするときの主な流れは以下の通りです。
- LINE公式アカウントのログインページにアクセスし、「アカウントの作成」を行う
- LINEからメールが届き、設定した名前とパスワードを入れる
- 「LINE公式アカウントを作成」画面から、必要事項を入力を入力する
LINE公式アカウントは約数分で登録が完了します。
今回は、運用するときのコツも併せて紹介しますので、今から使い始めようと考えている方は参考にしてみてください。
基本情報の登録
始めに基本情報として「プロフィール」の内容を設定しましょう。営業時間や位置情報などの他に「挨拶メッセージ」や「リッチメニュー」など顧客が始めに目にするものですので、画像や言葉など、こだわって設定を行いましょう。
友だちを増やす
LINE公式アカウントを利用するうえで、大事なことは友達を増やすことです。友達を増やすことで、分析対象になりサービスの改善に繋げられます。
友達を増やすためのコツについて3つ紹介します。
特典を用意する
友達登録をすると特典がもらえるシステムを作ることは、友達登録者数を増やすときに効果的です。代表的なものは、来店したときに割引クーポンやキャンペーンなどが挙げられます。
また、LINEスタンプでのプロモーションも新規顧客の獲得につながります。定期的に自社のスタンプを配信することでリピーター獲得にも繋げられるでしょう。
店舗に友達QRコード・ポスターなどの設置
飲食店の店内に友達追加用QRコードやLINEアカウントがあることを知らせるポスターを貼ることも効果的です。友達を増やすには、LINE公式アカウントがあるという認知をしてもらう必要があります。
店頭POPには、三角POPやラミネートパネル、ステッカーの他にショップカードを渡すなどの工夫ができます。店舗に興味を持ってくれる方や最新情報を知りたい方に登録してもらえるチャンスになります。
友だち追加広告を利用する
LINE広告が提供している「友だち追加広告」を利用することもおすすめです。
「友だち追加広告」は、LINEのトーク画面やLINE NEWS、LINE VOOMの上位に友だち追加を促す広告を流せるサービスです。
人の目を引くような魅力的な広告にするために、画像や文言にこだわりましょう。
集客につなげる
友だちを増やした後、どのように集客につなげるかも考えましょう。
LINE公式アカウントには、クーポン機能やショップカード機能など集客に活用できる機能がたくさんあります。
自社で貯めたポイントを自社で使ってもらう好循環に繋がる方法を模索しましょう。
飲食店のLINE公式アカウント運用方法｜デメリット・注意点
LINE公式アカウントを運営するうえで、注意すべき点を紹介します。
ブロック機能
友だちが増えるに連れて、ブロックされる数も増える傾向があります。
原因としては、顧客が興味のある内容を配信ができていないことや配信頻度が高すぎることなどが挙げられます。
一般的にブロック率が30％を超える場合は見直しが必要だといわれています。
ターゲット層がブロックする理由を分析し、配信頻度・あいさつメッセージ・セグメント設定などから見直しましょう。
運用に手間と時間を要する
コミュニケーションツールであるLINEの運用は、手間と時間をかけなければなりません。
顧客からのメッセージへの返信や広告を作る作業、またクーポンなどを使えるように設定する作業など発信するまでに時間を費やす必要があります。
AI機能や一斉送信機能を上手く組み合わせて、営業に支障が起きないように時間管理を行いましょう。
友達が少ないと効果がない
LINE公式アカウントは、通常のLINEと同様、友だち追加してくれた方向けにしか情報を発信できません。そのため、「友だち追加」がカギになります。
SNSが主流の時代ですが、高年齢層の顧客は家族との連絡手段のみでLINEを使う方が多く、効果が得られない可能性が高いです。また、ガラケーでもLINEは対応していますが、画面タッチ機能がないためクーポン発行などの際に操作が難しくなる可能性もあります。
LINE公式アカウントでのターゲット年齢層は、LINEを使う世代に絞りましょう。
大手飲食店のLINE公式アカウント活用事例
ここからは、大手飲食店がLINE公式アカウントを上手く活用した事例について紹介します。
日本ピザハット株式会社
日本ピザハット株式会社は、LINE通知メッセージを活用し顧客満足度をあげた企業の一つです。現在ピザハットでは顧客とのコミュニケーションツールだけでなく、ピザの販売をするためのツールとして活用しています。
会員情報とLINEアカウントを連携することで、LINE上で注文や受け取り時間に通知が来るなど、顧客にとっても簡単に分かりやすいサービスになっています。
株式会社ゴンチャジャパン
株式会社ゴンチャジャパンは、LINE上で事前に商品選びから決済まで行える「ゴンチャLINEモバイルオーダー」を導入し、スムーズなサービスを提供しています。
店舗での待ち時間が短縮し、スムーズに受け渡しができるようになりました。「ゴンチャLINEモバイルオーダー」を認知してもらうために登録すると1ドリンク無料のキャンペーンを行いました。
まとめ
今回は、飲食店のLINE公式アカウントを登録する方法やメリット・デメリット、事例をまとめて紹介しました。無料で使える機能が多いLINEは、活用方法しだいで従業員の業務効率も顧客満足度もあげることができます。飲食店のLINE公式アカウントを作ろうとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。