飲食店にとって、集客は売上を左右する非常に重要な施策です。
特に近年では、WebやSNSを効果的に活用することで、大きな集客成果を上げているお店も増えてきました。
集客に悩んでいる飲食店にとって、こうした成功事例を参考にすることで継続的な売上の安定に繋がります。
そこで本記事では、集客を成功させるためのポイントや具体的なアイデア、さらには実際に集客に成功した飲食店の事例をたっぷりとご紹介します。
集客の基本を押さえよう

集客を成功させるために、まずは集客の基本を押さえましょう。
- お客様は3つの層に分けられる
- 明確なターゲット設定が大切
順番に解説していきます。
お客様は3つの層に分けられる
集客を成功させるためには、まずお客様を3つの層に分けて考えることが大切です。
- 無関心層:自店舗の存在やサービスを知らない人
- 見込層:店舗のことは知っているが、まだ利用したことがない人
- 顧客層:すでに来店・利用したことがあるお客様
それぞれの層に対して、最適なアプローチを行うことで、効率よく集客へとつなげることができます。
「集客」という言葉は、単純に新規顧客を呼び込むだけでなく、既に自店舗を利用したことがある顧客層に再来店してもらうための施策も含んでいます。
さらに、以下に説明するように、ターゲット層の「地域」「性別」「年齢」などを細かく設定し、自店舗に合った集客戦略を練ることが、より高い効果を生むポイントです。
明確なターゲット設定が大切
次に、集客には明確なターゲット設定が大切です。
ターゲットを具体的に設定することで、戦略を立てやすくなり、集客の効果を高めることができます。
その際に役に立つのは、ペルソナの設定です。ペルソナとは、サービスを利用する顧客像を具体的な人物として詳細に設定したものを言います。
ペルソナに設定する項目は、以下の通りです。
- 年齢
- 性別
- 職業
- 住んでいる地域
- 趣味
- 価値観
- ライフスタイル
たとえば「30代女性・都内在住・健康志向・カフェ巡りが趣味」というペルソナを設定すれば、メニュー構成やSNS発信の内容など、ターゲットに響く施策をより具体的に考えることができます。
このように、ペルソナを設定することで、顧客のニーズを深く理解し、効果的な集客戦略を立てることが可能になります。
集客に成功するための4STEP

集客を成功させるためには、段階を踏んで取り組む必要があります。いきなり戦略を立てるのではなく、しっかりと土台を築くことで、効率よく成果を上げることができます。
- 【STEP1】現状を把握する
- 【STEP2】顧客を分析する
- 【STEP3】ターゲットに合わせた戦略を考える
- 【STEP4】実行→改善を繰り返す
順番に解説していきます。
【STEP1】現状を把握する
まずは、自店舗の現状を把握しましょう。
自店舗のサービスや強みを明確にすることで、戦略を打ち出す際のアピールポイントが分かりやすくなります。
具体的には、以下の点をポイントに考えてみましょう。
- 他社と比べた自社商品の強み
- 集客が多い曜日・少ない曜日の傾向
- 売上が上がる月・落ち込む月の違い
- 人気メニューやよく出る時間帯
- 店舗の立地や周辺の顧客層の特徴
例えば、ビジネス街の近くにある店舗であれば、仕事帰りのサラリーマンを狙って、「平日夕方に広告を出す」「サラリーマン向けのボリュームあるメニューを打ち出す」などの効果的な戦略を打ち出すことができます。
このように、現状を把握することは、的確な戦略を立てるために必要です。まずは自店舗の立地や強みを書き出してみましょう。
【STEP2】顧客を分析する
次に、顧客を分析しましょう。
なぜなら、実際に来店している顧客の傾向を知ることで、自店舗の隠れた強みや改善点が見えてくるからです。それにより、思い込みではなく、事実に基づいた戦略を立てることが可能になります。
具体的には以下の項目を、分析してみましょう。
- 予約情報(日時・時間帯・人数・予約タイミングなど)
- 来店回数(リピーターが多いのか、新規が多いのか)
- 注文内容や注文数(どの料理が人気か・単価はいくらか)
例えば、「新規のお客様はSNSを見て来店することが多い」「休日は忙しいが、平日の昼間は予約なしでも入りやすい」といった特徴があれば、SNSでの発信を強化したり、平日限定メニューやクーポンを打ち出すなどの施策を考えることができます。
このように、顧客を具体的に分析することで、説得力のある戦略を打ち出すことができます。データを集めて、顧客の傾向を分析してみましょう。
【STEP3】ターゲットに合わせた戦略を考える
分析結果をもとに、ターゲットに合わせた戦略を立てましょう。
なぜなら、明確に定めたターゲットに対して適切なアプローチを行うことで、よりお客様の心に響き、高い集客効果を得ることができるからです。
STEP1とSTEP2で把握した「自店舗の強み」や「顧客の傾向」をもとに、ターゲットを明確化し、そのターゲットの行動パターンに合わせた戦略を考えます。
例えば、若い世代のSNSからの流入が多い場合はInstagramで映える写真を投稿する、高齢層が多いならチラシやDMなどの紙媒体を活用するなど、ターゲットの特徴に沿った手法が良いでしょう。
このように、戦略はターゲットを意識して考えることが重要です。
集客の具体的なアイデアや事例は、以下の「画期的な飲食店の集客アイデア」「マネしたい!集客に成功した飲食店の事例7選」でご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【STEP4】実行→改善を繰り返す
戦略を立てたら、必ず実行し、効果を見ながら改善を繰り返しましょう。
なぜなら、実行と改善を繰り返すことで、戦略の精度が上がり、限られた予算内でも高い集客効果を得られるからです。
例えば、SNSでの発信であれば、「どの投稿に反応が多かったか」「何時に投稿したか」などのデータをインサイトで分析し、成果が出たパターンを繰り返すことで、集客効率を高めることができます。
また、チラシを配布した場合には、配布エリアごとの反応率を比べて、効果の高かったエリアに集中して再配布することで、無駄なコストを減らし、より高い成果を得られます。
このように、実行と改善を繰り返すことが、費用対効果の高い集客戦略に繋がります。
画期的な飲食店の集客アイデア

ここからは、飲食店の売り上げを上げる効果的な集客方法をご紹介します。
1つの方法に頼らず、複数の手法を組み合わせて、多方面にアプローチすることが重要です。
- グルメサイトを活用する
- SNSで発信する
- LINE公式アカウントを立ち上げる
- MEO対策をする
- 店舗でイベントを企画する
- プレスリリースを打つ
- インバウンド対策をする
- 地域との連携を大切にする
順番に解説していきます。
グルメサイトを活用する
ぐるなびやホットペッパーグルメなどのグルメサイトを活用しましょう。
グルメサイトを活用することで、口コミ評価によってお店の信頼度を高め、新規顧客にアプローチできるからです。
実際にクックビズ総研の調査では、飲食店の約7割がグルメサイトを活用しており、その多くが口コミ評価が売上に影響していると実感していることがわかっています。
具体的にどのように売上が変化したか、実際の声を以下にまとめます。
- リピート率が向上し、新規お客様が増えた。
- 利幅が良いものや、売りたいものが出るようになった。
- 来店予約が増えた。
- 新規の若年層のお客様が増えた。
- 新規来店客が増え、売り上げがアップした。
特に、利幅の良い商品や売りたいメニューが出やすくなるなど、販売戦略にも良い影響を与えていることが分かります。
このように、グルメサイトを上手に活用することで、集客力を高め、売上アップに繋げることが可能です。特に新規オープンの店舗や立地に課題のある店舗には、有効な集客手段になりやすいです。
参考:クックビズ総研「飲食店の7割が活用!気になるグルメサイト利用実態と口コミの信頼性」
SNSで発信する
SNSで発信することも有効です。
なぜなら、近年では飲食店を探す際にSNSを活用するユーザーが急増しており、SNSで話題になることがそのまま集客に直結するケースが多いためです。
SNSの中で特におすすめのプラットフォームは、Instagramです。
実際、ファンくる(株式会社ROI)の調査によると、SNSをきっかけに飲食店を知った人のうち、Instagramがきっかけだった人は66%にのぼるという結果が出ています。

また、Instagramは投稿に写真が必須という特性があるため、料理との相性が抜群です。美味しそうな料理の写真や魅力的な店内の様子を投稿することで、ユーザーの興味を引き、「行ってみたい」という来店意欲を高めることができます。
このように、Instagramを中心としたSNSでの情報発信は、今の時代、強力な集客手段になります。写真や動画を上手く活用し、自店舗の魅力を積極的に発信していきましょう。
参考:ファンくる「飲食店におけるSNSについての意識調査」
Instagramを活用した集客方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
LINE公式アカウントを立ち上げる
LINE公式アカウントを立ち上げましょう。
LINE公式アカウントを活用することで、クーポンの配布やキャンペーン情報の発信が簡単に行え、来店の促進やリピーターの獲得に繋がります。
また、LINEの月間アクティブユーザーが約9,700万人(2024年9月末時点)にも上るという、圧倒的なユーザー数もおすすめする理由です。
公式LINEの登録を促すためには、「ショップカード」がおすすめです。
「ショップカード」は、LINE上でポイントカードを作成でき、来店ごとにポイントを貯めて特典と交換できます。QRコードを設置すれば、読み取ってもらうだけで簡単にLINEの友だち登録が可能になります。

この集客方法は、まずお客様にLINE公式アカウントを登録してもらうことが前提となるため、主に顧客層が対象となります。
とはいえ、LINE公式アカウントは低コストで運用でき、リピーターの育成や再来店の促進に効果的なため、飲食店にとって非常に有効な集客ツールといえるでしょう。
※参照:LINEキャンパス「LINEの特徴やユーザーを知る」
LINE公式アカウントの運用方法については、以下の記事で解説しています。
MEO対策をする
MEO対策も非常に有名な手段です。
MEO対策とは、GoogleマップやGoogle検索で自店を上位に表示させるための施策で、お店を探しているユーザーに効率よくアプローチできる手段です。
MEO対策に成功することで、GoogleマップだけでなくGoogle検索結果でも上位に表示されやすくなり、来店のきっかけを増やすことができます。
株式会社movの調査によると、お店を検索する際に最も使われるのはGoogle検索、次いでGoogleマップという結果もあり、その影響でGoogleマップに力を入れている飲食店も増えてきています。
年代ごとの利用率を順位付けすると以下の通りです。
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | |
10代 | Googleマップ | SNS | グルメサイト | 知人からの紹介 |
20代 | Googleマップ | グルメサイト | SNS | 知人からの紹介 |
30代 | グルメサイト | Googleマップ | 知人からの紹介 | テレビ |
40代 | グルメサイト | Googleマップ | 知人からの紹介 | テレビ |
50代 | グルメサイト | Googleマップ | 知人からの紹介 | テレビ |
60代 | グルメサイト | 知人からの紹介 | Googleマップ | テレビ |
70代 | グルメサイト | 知人からの紹介 | Googleマップ | テレビ |
このように、10代〜20代の1位はGoogleマップであり、30代以上についても上位にGoogleマップがランクインしていることが分かります。
では、具体的にMEO対策でやるべきことは以下の通りです。
- Googleビジネスプロフィールに登録
- 店舗情報やサービス内容を詳しく記載
- 口コミを増やす
このように、MEO対策を徹底することで、地域の検索結果で自店舗の露出を高め、効果的な集客へとつなげることが可能です。
参考:株式会社mov「「Z世代はググらない」は本当か?お店検索・口コミに関する消費者向けアンケート調査レポート」
MEO対策について、詳しくは以下の記事で解説しています。
店舗でイベントを企画する
店舗で定期的にイベントを開催することも、新規顧客やリピーターの獲得に繋がります。
なぜなら、イベントをきっかけに店舗の魅力や雰囲気を知ってもらうことができ、関心を持った人が足を運びやすくなるからです。
イベント内容の例を考えてみました。
- 季節に合わせて限定メニューを出す
- 日本酒好きのための「日本酒の会」を開く
- 体験型の「手作りワークショップ」
- 新メニューの提供開始前に、「試食会イベント」を開く
こうした企画は、来店の動機づけになるだけでなく、話題性によってSNSでの拡散も期待できます。
ただし、店舗のコンセプトとかけ離れたイベントや、季節感を無視した内容は逆効果になりかねません。お店の雰囲気や客層に合った企画を選ぶことが大切です。
このように、イベントがきっかけで自店舗の認知度が高まり、来店に繋がりやすくなります。お客様との関係も強化されるので、根強いリピーターも獲得できるでしょう。
イベントを開催する際は、以下に紹介する「飲食店がイベントを開催する際のアイデア例」でより詳しくご紹介しています。
プレスリリースを打つ
プレスリリースは、店舗の認知度を一気に高めるための有効な手段です。
その理由は、プレスリリースを通じてメディアに取り上げられることで、幅広い層に自店舗を知ってもらうことができるためです。
プレスリリースという言葉に聞き馴染みがない方もいると思います。プレスリリースとは、企業や団体が、新商品や新サービス、イベント開催などの情報を、メディアを通して広く一般に伝えるために発表する公式文書のことです。
メディア関係者に興味を持ってもらえれば、ニュースや記事として紹介され、「テレビで紹介されました」「新聞に掲載されました」といった形で信頼感のあるPRにもつながります。
実際の配信方法としては、メディアへ直接メールで送る方法や、プレスリリース配信サービスを使って一斉に情報を届ける方法があります。
このように、プレスリリースはうまく活用すれば、メディアを通して一気に店舗の認知度を高めることができる有効な手段です。
インバウンド対策をする
インバウンド対策を始める店舗も増えています。
なぜなら、インバウンドの現状として、円安の影響で気軽に訪れる訪日観光客が増加していることと、客単価が高い傾向にあるため売上UPに繋がりやすいためです。
訪日外国人(以下、インバウンド客)がお店選びで重視しているポイントは、以下の通りです。
- 外国人が好むメニュー作り
- 多言語対応のメニュー表や看板、WEBサイト、SNS発信
- 外国人が多く利用する口コミサイトへの掲載
- 無料Wi-Fiを設置する
観光地の近くに自店舗がある、外国人の来店が増えてきたと感じる店舗は、積極的にインバウンド対策を進めましょう。
インバウンド対策は政府も推奨しており、補助金も充実しています。インバウンド対策について詳しくは、以下の記事で解説しています。
地域との連携を大切にする
飲食店が集客を成功させるためには、地域との連携が非常に大切です。
その理由は、来店客の多くが地元の方であることが多く、地域に根ざしたお店づくりを行うことで、リピーターが増え、自然と口コミも広がりやすくなるからです。
具体的な地域との連携方法を、以下にまとめます。
- 地元の祭りやマルシェに出店
- 地元の特産品を使ったメニューを提供しSNSなどでアピールする
- 地元メディアに店舗情報を掲載してもらう
- 地元密着型SNSやグルメブログに店舗情報を発信してもらう
こうした活動により、「地元に愛されるお店」として印象づけることができます。
このように、地域とのつながりを意識した取り組みは、リピーターを増やし、飲食店が持続的に発展していくために不可欠な戦略です。
マネしたい!集客に成功した飲食店の事例7選

ここからは、期間限定イベントやSNSの活用などで集客に成功した7つの事例をご紹介します。
それぞれの成功要因を元に、自店舗の集客戦略の参考にしてみてください。
【イベント開催】株式会社スープストックトーキョー

- カレー専門店に変身するお祭りを開催
- 2種類のカレーをセットにできる魅力的なメニューも
- 子供も楽しめる「辛くないカレー」も提供
1社目は、スープ専門店を展開する株式会社スープストックトーキョーです。
毎年夏に、2日間限定で店舗をカレー専門店に変身させるイベント「Curry Stock Tokyo」を開催しています。スープ店でありながらあえて「カレー」にフォーカスするという新しい企画が話題を呼び、多くの集客に成功しています。
イベントでは、本格的なカレーを2種類選んで組み合わせられるセットメニューを提供。気になるカレーを一度に楽しめるお得感と、話題性が多くの注目を集めました。
さらに、スープストックトーキョーの主なターゲット層である子ども連れのファミリー層に向けて、「7種類の野菜の辛くないマイルドカレー」といったメニューも用意。ターゲットニーズに応えながら、新規性の高いイベント企画を実施した好事例です。
【期間限定メニューとプレスリリース】ロネテテ

- 珍しい食材を使うことで食への関心が高い層へ訴求
- プレスリリースを有効活用。特典を作り来店動機を作る
西洋料理店ロネテテでは、オーナーシェフが厳選したこだわりの食材を活かした期間限定メニューを定期的に提供し、集客へ繋げる工夫がされています。
中でも注目を集めたのが、「2年熟成のメークイン」という珍しい食材を使ったメニュー。食への関心が高い顧客のニーズを的確に捉えたメニュー作りが、多くの反響を呼びました。
また、ロネテテではプレスリリースを見た来店客を対象に、グラススパークリングワインをプレゼントする特典も用意。ニュースとして広く取り上げられるとともに、お客様の来店動機を高めることに成功しています。
【SNSの有効活用】café lily(カフェリリー)

- SNS映えするメニューを提供
- 季節感と限定感を演出し、来店促進
- LINE公式アカウントによるクーポン配布でリピーター獲得
三和ホールディングス株式会社が運営する糸島のカフェ「café lily(カフェリリー)」では、地元産いちごを使った季節限定メニュー「かけるいちごパフェ」を中心とした集客施策を展開しました。
このパフェは、食べる直前にチョコや抹茶を上から「かけて楽しむ」というユニークなスタイルで、見た目のインパクトと味の両面でSNSで高い注目を集めました。
特にゴールデンウィーク期間中には、「最後のいちご」というキーワードを打ち出し、限定感を演出し、多くの来店を促すことに成功しています。
さらに、LINE公式アカウントに登録した顧客に5%オフクーポンを配布することで、来店促進とLINE会員の獲得を同時に実現。
このように、「café lily」では、既存顧客の満足度を高めつつ、新規顧客の来店も促進した、バランスの取れた効果的な集客施策の一例といえるでしょう。
【体験型イベント】アンティーカ・ピッツェリア・ダ・ミケーレ横浜

- 子ども向けの体験型イベントを開催
- 親子の思い出作りに貢献
- 10回の参加特典もあり、リピート参加を促す
株式会社バルニバービが運営する「アンティーカ・ピッツェリア・ダ・ミケーレ横浜」では、平日に子ども向けの体験型イベント「ピッツァニア・バンビーニ」を開催しています。
本格的な薪窯を使い、子どもたち自身がピッツァ作りを体験できる内容になっています。さらに、自分で作ったピッツァを家族と一緒に味わえるという、思い出に残る体験も魅力のひとつです。
また、10回の参加で「バンビーノ認定書」とオリジナルエプロンがもらえる特典制度もあり、リピート参加を促す仕組みもしっかり整えられています。
このように、ファミリー層をターゲットにした体験イベントを通じて、店舗の魅力やこだわりを伝えることで、効果的な集客に繋げた好事例といえるでしょう。
【バーチャルツアー】阿吽

- バーチャルツアーで店舗の雰囲気を確認できる
- 店内の雰囲気が確認できることで、新規顧客に安心感を与えている
割烹料理を提供する「阿吽」では、店舗の雰囲気を事前に体感できるよう、Webサイトにバーチャルツアーを導入しています。
特に高級店では、接待やお祝いといった特別なシーンでの利用が多いため、来店前に店内の雰囲気を確認できることが、顧客に安心感を与えるポイントになります。
内装や空間づくりにこだわりがある店舗であれば、バーチャルツアーの導入は店舗の魅力を効果的に伝える手段として非常に有効です。
【イベント開催】SAKE BAR サカナノトモ

- オープンキッチン付きの立ち飲みスタイルが人気
- 「日本酒の会」を開催
- 「マグロ解体ショー」を開催
居酒屋「SAKE BAR サカナノトモ」では、他店との差別化に成功し、集客につなげています。
その大きな特徴は、オープンキッチン付きのカウンターを設けた立ち飲みスタイル。30〜40代のビジネスパーソンを主なターゲットに設定し、近隣の競合店とは一線を画す店舗づくりが話題を呼んでいます。
さらに、「日本酒の会」ではさまざまな銘柄を楽しめる機会を提供したり、職人を招いて行われる「マグロ解体ショー」を開催するなど、ファンづくりを意識したイベントも実施。
新規顧客の獲得とリピーターの育成、両方にアプローチする施策がバランスよく展開されている好例といえるでしょう。
【WEB媒体の活用】D3 六本木 BAR LOUNGE

- GoogleマイビジネスでMEO対策を強化
- 店舗イメージに合う高級感のあるWebサイト
- LINE公式アカウントを上手く使いリピーター獲得
「D3 六本木 BAR LOUNGE」では、HPや食べログ、SNS、Googleマイビジネスなど複数のチャネルを活用した集客施策で成功を収めています。
まず、Googleマイビジネスを活用することで店舗の認知度を向上。そのうえで、高級感のあるWebサイトや食べログでの口コミによって、「行ってみたい」と思わせる印象づけに成功し、新規顧客の来店に繋げています。
さらに、LINE公式アカウントを通じて予約受付や質問対応を行う体制を整えたことで、利便性の高さからリピーターの獲得にも貢献しています。
このように、複数の施策を組み合わせて戦略的に運用することで、効果的な集客を実現している好事例といえるでしょう。
飲食店がイベントを開催する際のアイデア例

ここまで、さまざまな飲食店が実施している集客の工夫をご紹介してきました。
ここからは、実際に取り組みやすいように、イベントを開催する際の具体的なアイデアをいくつかご紹介します。
- SNSを活用したイベント
- 体験型イベント
- 季節に基づいたイベント
- 地域密着型イベント
順番にご紹介いたします。
SNSを活用したイベント
SNSを活用したイベントは、拡散力の高さからお店の認知度を手軽に高められる効果的な手法です。
また、準備に時間やコストがあまりかからない点も魅力で、初めてイベントを行う店舗でも取り組みやすい方法といえるでしょう。
具体的なアイデアを以下にまとめます。
- アカウントをフォローしてくれた方にドリンク1杯サービス
- ストーリーズに店舗のメンションを付けて投稿した方に1品サービス
- お店の投稿をリポストしてくれた方に割引を提供
- ハッシュタグを付けて投稿した方に割引サービス
- フォロー&いいねで特典プレゼント
このように、SNSを活用した施策は低コストかつ拡散力が期待でき、集客の第一歩としておすすめです。
体験型イベント
体験型イベントには、以下のように様々な形式があります。
- 料理教室
- お菓子づくり体験
- お酒の飲み比べ
- 各種ワークショップ
- カクテル教室
- コーヒー教室
お客様と直接コミュニケーションを取る機会として、こうした体験型イベントは非常に有効であり、リピーター獲得にも効果があります。
中でも、親子で参加できる料理教室などは、ファミリー層向けの集客を狙いたい店舗にとっては、おすすめの取り組みです。
季節に基づいたイベント
季節や行事に合わせたイベントは、飲食店イベント初心者にも取り組みやすく、集客効果も高いのが特徴です。
たとえば、旬の食材を使った特別メニューや、期間限定メニューを提供することで、限定感や特別感を演出でき、来店意欲の向上に繋がります。
季節ごとのイベントの例を以下に挙げます。
- 春:歓送迎会・お花見
- 夏:七夕・ビアガーデン
- 秋:ハロウィン・お月見・秋の味覚フェア
- 冬:クリスマス・忘年会・新年会
年間を通じてイベントは数多く開催されています。季節感を取り入れた企画は、お客様の関心を引きやすいためおすすめです。
地域密着型イベント
地域密着型のイベントは、地域住民とのつながりを深め、長く愛されるお店づくりにつながります。
例えば、以下のようなイベントが考えられます。
- 商店街と連携したスタンプラリー
- 地元の音楽家を招いた音楽イベント
- 地元の祭りやマルシェへの出店
- 地域限定のクーポン配布(地元の広報誌などに載せる)
- 地元の特産品を使ったメニューを提供
特に地域とのコラボ企画は、イベントにかかる費用を分担できるほか、普段は気づかないニーズの発見にもつながるなど、多くのメリットがあります。
飲食店が集客を成功させるためのアイデア集まとめ
飲食店が集客を成功させるには、まず自店舗の現状や顧客層を正しく把握し、ターゲットに合った戦略を立てることが重要です。
そのうえで、ターゲットの心に響く具体的な行動を起こす必要があります。また、施策を実施する際には、独自性や面白さを取り入れることで競合との差別化ができ、新規顧客の関心を引きやすくなります。
これまでにご紹介した様々な成功事例やイベントアイデアを参考に、自店舗にとって最適な集客方法を実践しながら、改善を重ねていきましょう。