飲食店の集客に欠かせないMEOとは?対策のポイントを解説

レストランや居酒屋、カフェなど、さまざまな業態の飲食店が日々開店しています。競争が激化する中で最も大切になるのは店への集客です。どのように店を見つけてもらい、来店客にリピートしてもらうかにはさまざまな集客方法があります。数多くの集客方法の中でも昨今注目されているのが「MEO」です。MEOとはGoogleの地図検索から集客につなげるものですが、MEOを活用するにはいくつかのコツがあります。この記事では飲食店のMEOについてご紹介します。

飲食店を探す時、どんな情報を見て見つけるのか

ユーザーが飲食店を見つける時、どのような情報をもとにして探しているかと問われたら、グルメサイトや口コミサイトだと多くの飲食店オーナーは答えるかもしれません。

しかし、ユーザー側が飲食店を見つける方法は刻々と変わっています。

2020年までは80%近くの人がグルメサイトを利用していましたが、2022年になると状況は一転し、Google(Google検索やGoogle Map検索)を利用する人が86%を超え、グルメサイトを大きく引き離しているのです。

これはグルメサイトの評価が信頼されなくなったことに加え、Googleで飲食店を検索したときに、Googleの地図付きで店舗検索結果がグルメサイトより上に表示されるようになったことが大きな要因となっています。

飲食店の集客に重要な「MEO」とは

MEOとは「Map Engine Optimization」(マップエンジン最適化)の略称で、Google Mapsをはじめとする地図検索サービスで自分の店を検索した際に、店の正しい情報を表示させるとともに、店のメニューなどの情報をユーザーに提供することで集客を行うことをいいます。

的確で魅力的な情報を表示させるのには、「Googleビジネスプロフィール」への登録が必須です。

Googleビジネスプロフィールは店舗の住所や電話番号、営業時間、写真などを登録して管理運用することで、お店がGoogle検索の上位に表示されるようになるためのツールです。

Googleビジネスプロフィールに登録することで一般のユーザーが検索をしたときに店の情報が露出しやすくなり、集客が期待できるのです。

MEOが飲食店の集客に与える影響

スマートフォンの普及で、いつでもどこでも飲食店の情報を検索することができるようになりました。

そのため、飲食店もブラウザからGoogle検索を行い、実際にどうやって店に行けるか、Google Mapsから地図を利用する人が増えました。

地図検索で上位に表示されれば、自然と人の目に触れる機会が増え、その結果、店の認知度が高くなり、新規顧客を呼び寄せることが可能になります。

Googleでの検索結果には口コミのコメントも含まれているため、高い評価がつけば自然と人気度や信頼度が上がり、集客しやすくなります。

Googleビジネスプロフィールへの登録で対策ができるようになるので、まず登録を行うのがおすすめです。

MEOの仕組みと評価のポイント

さて、では実際にどのようにすればMEOで検索の評価を上げることができるのでしょうか。

ここでは3つのポイントに絞り込んで対策方法についてご紹介します。

お店の知名度

お店がどれくらい認知されていて、多くの人に知られているかは重要なポイントになります。

具体的には、店名を入れて検索をする「直接検索」の数がMEOに影響します。

また、口コミが多いなど、ネット上に店の情報が多い場合も知名度が高いという評価につながります。

ユーザーの現在地と店舗の距離

店の情報をユーザーが検索する際、ユーザーの現在地から店までの距離がどのくらいあるかもMEOに影響します。

検索時のキーワードが店に関係するかにもよりますが、ユーザーの現在地から近いほど、検索結果の表示順位が高くなります。

実際にユーザーがいる位置とお店の距離という物理的な理由から検索順位が変わるため、この点に関しては対策ができません。

検索キーワードとの関連性

ユーザーがどのキーワードやトピックをもとに店の情報を検索していて、関連性が高いかどうかはMEOの評価につながります。

例えば「飲み会」というキーワードで検索されたとしても、公式サイトやGoogleビジネスプロフィールに飲み会に関する情報の記載がないと検索に引っかからない可能性が出てきます。

また、公式サイトやビジネスプロフィールに登録されている情報が古かったり、情報量が少なかったりすると、関連性が薄いと判断されて検索上位には表示されにくくなります。

キーワードとの関連性をいかに高めるかがMEO対策の次のステップになります。

飲食店がMEOを行うときの流れ

実際にMEO対策を行うにはどんな作業が必要になるのでしょうか。ここではその対策方法についてご紹介します。

Googleビジネスプロフィールへの登録

まず、Google検索で上位に表示されるのに必須となるのが「Googleビジネスプロフィール」への登録です。

最初に店の名前や住所を検索窓に入力してGoogle検索をかけてみましょう。

Googleはさまざまなネットの情報から店舗の情報を自動的に作成しています。

また、自動生成したものでなくても、一般のユーザーが店舗情報を作成することも可能なため、店舗情報は開店後であれば作成されていることが多いと言えます。

すでに店の情報が登録されている場合は「オーナー認証」を済ませましょう。

まだ店が開業前などで店舗情報が検索しても出てこない場合は未登録となっている可能性が高いです。

その場合、新たにビジネスプロフィールを登録することになります。

Googleビジネスプロフィールやオーナー認証についてはこちらのサイトにまとめてあります。

Googleビジネスプロフィールの設定のコツ

MEOで上位に表示されるようになる、Googleビジネスプロフィールの設定にはちょっとしたコツがあります。

MEO対策につながる設定のコツについてここではご紹介します。

ビジネスカテゴリはメインカテゴリを正確に

Googleビジネスプロフィールを登録する際にいちばん重要なことは、登録している情報が正確か、またその情報が詳細であるかどうかになります。

住所や電話番号などに加え、居酒屋、カフェといった業態を示すビジネスカテゴリがきちんと設定されていないと、検索評価に悪影響を与えてしまい、なかなか検索上位に表示されません。

営業時間や定休日といった情報も、変更になった場合は速やかに登録し直さないと、Google検索からやってくる顧客が混乱するだけでなく、クレーム等につながる可能性もあります。

どんな業態のどんな店なのか、提供する料理やサービスについて詳しく、明確に登録しておくことが、お店探しをしているユーザーにとって魅力的なものとなり、来店につながるのです。

店名は正確に、他のキーワードは入れない

これは当たり前のことかもしれませんが、店名が正確であることはとても重要な要素となります。

店舗名は「・」の位置なども正確に、他のキーワードを入れずに正式名称を入れるようにします。

キーワードを入れた店名だと検索上位に引っ掛かりそうな気がしますが、かえってネガティブなポイントになってしまうため、入れずに登録しましょう。

公式ページがあるならその情報に忠実に

Googleの検索エンジンでは、Googleビジネスプロフィールに加え、公式ページや口コミサイトの情報など、ネット上のさまざまな情報を収集しています。

もし店の公式ページがあるのであれば、Googleビジネスプロフィールに登録する際は、住所や電話番号などは公式ページに忠実に記載するのがおすすめです。

登録された情報が一致する場合、ページ同士がリンクをしていなくても、同じ店舗の情報として認識するため、店に関するさまざまな情報やキーワードが店の情報とひも付き、評価を高めることにつながるようになっています。

そのため、基本情報が公式とビジネスプロフィールなどで一致していることが非常に重要になるのです。

営業時間は正しいものを掲載する

先に述べたように、営業時間を正しく登録することも重要なポイントになります。

営業時間は祝日や季節のイベントなどでも変わりますが、変更があった場合は改めてお知らせを公式ページにアップしたり、ビジネスプロフィールの営業時間情報を更新するのがベターです。

検索結果を見て店に行こうと思っていたユーザーが、行ってみたものの休みだった、というようなことがあれば、それがクレームにつながる場合もあるためです。

メニューを掲載して店舗概要をわかりやすく

Googleビジネスプロフィールには「メニュー」の欄がありますが、これを活用することで店のメニューをユーザーが見ることができるようになります。

写真とともに価格が表示されるため、どんな料理やドリンクを提供している店なのかがわかりやすくなります。

メニューはカテゴリーごとに項目を分けることもできるため、見やすくなるように分けて設定するのがおすすめです。

写真はなるべく多くきれいなものを

Googleビジネスプロフィールは、写真やメニュー、クーポンなどを投稿できる仕組みになっています。

Instagramを利用した集客と同様のことが言えますが、なるべくきれいな写真をたくさん用意するのがおすすめです。

投稿する写真から店の雰囲気が伝わり、新規顧客を呼び込むきっかけにもなるので、こまめに更新するようにするといいでしょう。

属性は詳細に設定しよう

Googleビジネスプロフィールは飲食店の場合、多様な業態を属性として設定できるので、これを活用するようにしましょう。

属性情報は検索するときの非常に重要なキーワードになるためです。

属性を選ぶ際は、近い業態を見つけて設定することになりますが、時々アップデートされて属性が増える場合があるので、自分の店に適した属性がないか、こまめにチェックしておくのがおすすめです。

口コミを上手に活用する

飲食店は小売店などの他の業種に比べると口コミの集まりやすい業態です。

MEOでは口コミの数と質が、検索したときに上位に表示されるための評価につながるので、口コミを積極的に集める必要があります。

口コミを集める方法というと、例えば、アンケート用紙の最後にQRコードを入れて口コミの入力を促す方法などがあります。

また、口コミが登録された場合は、評価の良し悪しに関わらず返答をするのがおすすめです。

なぜなら、お店のレビューはGoogle検索をするユーザーが見る可能性が高く、良い対応をすれば印象が良くなる可能性もあるからです。

来店への感謝や、新たなメニューの提案などを積極的に行っていきましょう。

まとめ

飲食店の集客にとって欠かせなくなったMEO対策。

これまで公式サイトやInstagramの運用はしていたけれど、Googleはまだだったという店舗オーナーには、ぜひGoogleビジネスプロフィールへの登録をおすすめします。

今までいろいろな対策をしてきたこともあって、手間が増える感じがするかもしれませんが、やはり検索上位に表示され、それが集客につながるとなればやらない手はありません。

ぜひGoogleビジネスプロフィールを活用してMEOを高めてください。

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